鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術

◎鼠径ヘルニア(脱腸)に対する腹腔鏡下手術による日帰り手術とは?

​ 鼠径ヘルニア(脱腸)」対する「腹腔鏡下手術(TAPP法)」による「日帰り手術」東京外科クリニックで行っています.腹腔鏡下手術は傷が小さく,痛みが少なく,社会復帰が早いため,日帰り手術の組み合わせは理想的です.痛みの強さは傷の数はあまり関係なく,傷の大きさが大きく関係してきます.そのため,傷は基本的に5mmの穴が3ヶ所と非常に小さくすることで,体の負担が最小限なるように工夫しています.さらにタッカーというメッシュの固定具を使わないことで,術後の痛みが軽くなります.個人差がありますが,術後60分程度で帰宅できます.

◎鼠径ヘルニアの日帰り手術の流れは?

外来:診察し病状や治療方法について説明します.術前検査(採血,心電図,肺機能検査,超音波検査など)を必要に応じて行います.

手術日:入室30分前に来院し,手術の準備をして手術を受けます.術後は10分後に軽食を摂り歩きはじめ,1時間後に帰宅します.在院時間は計3時間程度です.

帰宅後:日常生活に大きな制限はなく,シャワーや入浴ができます.吸収糸で傷を縫うので抜糸は不要です.術翌日に電話で経過を確認し,特に問題なければ再診は不要です.

実際の受診から手術までの流れがマンガになりましたので,参考にご覧ください.

◎なぜ鼠径ヘルニアの日帰り手術に腹腔鏡下手術を選択するのですか?

 鼠径ヘルニアには多くの術式があり,病状にもよりますが,基本的にはどの術式も選択肢になります.その中でも私はTAPP法という腹腔鏡下手術を第一選択としています.日本だけでなく,国際的なガイドラインでも推奨されていることも理由の一つですが,何より実際に患者さんからの満足度が高いことが一番の理由です.TAPP法は傷が小さく,術後の痛みが少なく,社会復帰が早いなど,患者さんにとってメリットが多い術式です.治ってしまえば大差ないかもしれませんが,少しでも快適に苦痛なく手術を受けていただけるようにTAPP法を選択しています.

◎日本における鼠径ヘルニアの日帰り手術の現状

 日本では「日帰り手術」はまだまだ一般的ではなく,専門病院も少ないのが現状です.「鼠径部切開法」による鼠径ヘルニアの日帰り手術は少しずつ広まってきました.しかし,「腹腔鏡下手術」による鼠径ヘルニアの日帰り手術は,2020年現在,把握しているだけで日本では6クリニックと2病院でしか行われていません.更に東京外科クリニックで行っているTAPP法は,東京外科クリニックともう1ヶ所のみです.欧米と比較すると大きく出遅れている現状ですが,日帰り手術を安全に実施し,多くの人に満足して頂けるように,これからも力を注いでいきたいと考えています.

◎ヘルニア手術の動画

 日帰りで実際に行った鼠径ヘルニア手術(TAPP法)の動画を公開しています.刺激が強い動画ですので,苦手な方は閲覧にご注意ください.

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