手を上げます

虫垂炎(盲腸)のよくある質問

◎「急性虫垂炎(盲腸)はどんな症状でしょうか?」

 急性虫垂炎の典型的な症状は,食欲低下→心窩部(みぞおち)から臍(へそ)周囲の痛み→悪心・嘔吐→右下腹部に痛みが移動→37度の微熱の順に出現します.腹膜炎を起こすと,歩いた時にお腹に痛みが響くことがあります.発症から2日以上経過していることや,38℃以上の発熱,お腹全体が痛む時は,虫垂が穿孔していたり,膿瘍形成していることが疑われます.

◎「急性虫垂炎(盲腸)の原因はなんでしょうか?」

 急性虫垂炎(盲腸)の主な原因は,虫垂の内腔が閉塞することです.内腔が閉塞するのは,糞石(便の固まり),リンパ組織の過形成,腫瘍などによって引き起こされると言われています.

◎「急性虫垂炎(盲腸)は何科に受診すればいいですか?」

 典型的な症状であれば,外科(消化器外科)を受診すれば良いのですが,腹痛の原因は多種多様で自己診断は難しいです.まずは,内科(消化器内科)を受診し,急性虫垂炎が疑われた時点で外科に紹介されることがほとんどです.痛みが強い時は,救急車で救急外来に受診されることも多いです.

◎「急性虫垂炎(盲腸)は薬で散らすことができますか?」

 急性虫垂炎の基本的な治療は,迅速な手術です.しかし,成人の穿孔していない虫垂炎は,入院して抗生剤のみで治療しても,90%は治すことができるので,薬(抗生剤)で散らす(治す)ことは大抵可能です.ただし,手術をしない場合は,悪化するリスク(入院中に悪化し手術となるのは約10%),再発のリスク(治療後1年以内に約30%),腫瘍のリスク(約1%)があるので注意が必要です.もし薬で散らした場合は,後日予定手術として日帰り手術をすることで,再発と腫瘍のリスクを回避ことも可能です.

◎「急性虫垂炎(盲腸)における腹腔鏡下手術と開腹手術の違いは?」

 開腹手術と比較した腹腔鏡下手術の利点は,傷が小さく痛みが少ない,入院期間が短く社会復帰が早い,術後の腸閉塞が少ない,傷の感染が少ない点です.開腹手術の利点は,手術時間が短い,腹腔内膿瘍の発生が少ない点です.

◎「急性虫垂炎手術はどのような術後合併症がありますか?」

 傷の感染,腹腔内膿瘍,出血,他臓器損傷,腸閉塞,腹壁瘢痕ヘルニアなどがあります.

◎「虫垂炎の入院期間はどのくらいでしょうか?」

 病状によって大まかですが,以下のように違ってきます.虫垂炎の分類はこちらをご覧ください.

「非穿孔性虫垂炎(通常の虫垂炎)」で手術した場合:2泊3日程度

「穿孔性虫垂炎による汎発性腹膜炎」で手術した場合:約1週間

「穿孔性虫垂炎による限局性膿瘍」で抗生剤治療などをした場合:1-2週間程度

「虫垂炎治癒後」に後日待機的に手術した場合:手術が終わって約60分後に帰宅可能日帰り手術

◎「術後に虫垂炎が再発することはありますか?」

 手術で虫垂を切除してしまえば,基本的には再発しません.しかし例外もあり,非常に稀ですが断端虫垂炎を発症する可能性があります.手術時に,虫垂は根部(根元)を糸でしばって切除します.しばった所から少し離して虫垂を切らないと,しばった糸がほどけてしまいます.そのため,わずかな虫垂は残っており,その虫垂が虫垂炎を発症してしまうことがあります.

虫垂炎(盲腸)」,「虫垂炎(盲腸)の治療」,

​「虫垂炎(盲腸)の日帰り手術」,「虫垂炎のブログ」はこちら

© 2016 all rights reserved by KM Surgery

  • ブログ
  • Twitter
  • YouTube
  • Facebook