-
思考
捨てることで、得るものがあった
すべてを抱えていた頃、何も深まらなかった。捨てることを選んで、初めて深さが生まれた。 忙しいのに、前に進んでいない 予定は埋まっている。やることはある。毎日、動いている。 それなのに、一年後に振り返ると、この一年で何が変わったのか、と首をか... -
思考
「なんのために」を問うまで、私の判断には軸がなかった
判断の軸は、数字からではなく、「なんのために」という問いから生まれた。 経営計画は、数字の話だと思っていた 経営計画を立てるという作業を、私は最初、数字の話だと思っていた。 売上の目標。患者数の見通し。コストの管理。 どう増やし、どう抑える... -
思考
「何でもできます」をやめて気づいた、自分にしかできないこと
何でもできることは、選ばれる理由にはならなかった。立ち位置を決めて初めて、自分にしかできないことが見えてきた。 「何でもできる外科医」でいようとしていた 勤務医として働いていた頃、私は何でもできる外科医でいようとしていた。 消化器も、乳腺も... -
思考
内側と外側を混同したとき、強みも弱みも見えなくなった
強みも弱みも、内側と外側を分けて見なければ、正確には見えない。 「強みは何か」と聞かれて、詰まった 「あなたの強みは何ですか」 そう聞かれて、すぐに答えられる人は多くない。 私もそうだった。 外科医として、経営者として、それなりの経験を積んで... -
思考
自分を診察台に乗せたのは、経営者になってからだった
人を診ることには慣れていた。自分を診たのは、経営者になってからだった。 外側ばかりを診てきた 外科医として20年以上、私は人を診る仕事をしてきた。 患者さんの状態を把握する。問題を特定する。最善の治療を判断する。 それが、私の仕事だと思ってい... -
思考
問い続けることが、判断を引き受けた者の責任だ
医療に、完成形はない。だから、判断を引き受けた者は、問い続けるしかない。 「一番いい方法」とは何か 「先生が一番いいと思う方法でお願いします」 診察室で、何度も聞いてきた言葉だ。 信頼の言葉だと思う。同時に、判断を預けられる言葉でもある。 か... -
思考
正解のない判断を引き受けることが、外科医の仕事の核心だ
医師の仕事の核心は、正解を出すことではない。正解のない判断を、自分の言葉で引き受けることだ。 正解を探していた頃 外科医になりたての頃、私は正解を探していた。 この症例に、最善の術式は何か。この患者さんに、最適な説明は何か。この判断に、正し... -
思考
「一意専心、日々精進」、繰り返しの先で気づいた自分の軸
「一意専心、日々精進」。掲げた言葉ではない。毎日を繰り返すうちに、それが自分の軸だったと気づいた。 掲げた言葉ではなく、気づいた言葉 大切にしている言葉を聞かれて、すぐに答えられる人がいる。私はそうではなかった。 誰かに教わった言葉でもない... -
経営
変化は制度から降りてくるのではなく、現場から積み上がっていく
医療を変えるのは、制度ではない。目の前の判断を引き受け続ける、一人ひとりの積み重ねだ。 医療は制度から変わるのか 「医療を変えるには、制度を変えなければならない」 そう言われることが多い。 制度が変われば、診療報酬が変わる。診療報酬が変われ... -
外科
外科医の技術は標準化される。だが、判断は残る
技術がどれほど標準化されても、判断は最後まで人間に残る。これからの外科医は、その判断を引き受ける存在だ。 外科医になると決めたとき、私の中にあった像 外科医になると決めたとき、私の中に一つの像があった。 手術室に立つ。メスを握る。患者さんを...